2011年11月5日土曜日

ジャラパゴス展は楽しめた!


久々のアートネタ。
自宅の1階でお店を始めてから天神方面に出かけるのが億劫になり、ましてや週に1日しかない休日を過ごすのにアート鑑賞出来る程の余裕はなかなか持てなかったけど、この展覧会は娘と一緒に是非観ておきたかった展覧会の中の1本。
[ジャラパゴス展]JALAPAGOS
場所:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
会期:2011.10.8〜11.27
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して、この展覧会タイトルの意味は・・・
言わずと知れた、近年の日本の産業界における世界標準を無視した、日本国内でしか通用しない製品を生産し続けている現象を『ガラパゴス』と揶揄しているが、それと『ジャパン・アート』をたして造った造語である事は容易に理解出来ますね。
面白いのは、産業界での『ガラパゴス化』は国際化に乗り遅れて、80年代を頂上として、衰退の道をたどる一方の今の日本を象徴する言葉ですが、こと『現代美術』の世界ではどうなのよ〜って
チラシから一部引用すると、
『・・・一方日本の現代アートは世界的な潮流である欧米の現代アートとは異質な美をまとい90年代から登場してきました。これはこの国際化時代にもドメスティックな美意識と価値体系を一部に温存し続けて来た日本人の国民性からきています。このように独特の美学、美的センスを日本人が持ち続けた結果、このこだわりが逆に幸いして『世界標準』(技術の世界と違って明確な基準があるわけではないが)というものさしでは計る事の出来ない、独自の超感度の美的世界を日本の現代アートは創造しました。・・・』
非常に面白いというか興味をそそられる現象だと思いませんか。
そしてその独自の超感度の美的世界とは・・・予想通り刺激的で毛穴が開いてゾクゾクする感じ。
久々にガクンとアート脳に切り替わりました。
ふぅ・・よかった、まだまだおばさんなりに感受性は残っている様・・
アーティストの世代はかなり幅広くて最高齢は1936年生まれの田名網敬一さん。
しかし、侮る事なかれ!70代!完全にいっちゃってる感じがとってもキュートです。
で、最年少は1987年生まれの岡本瑛里さん。
いずれも非常にクオリティ高く、グロい素材でも嫌悪感を感じさせないテクニックと繊細で緻密で丁寧な描写。
ググッと引きつけられます。
この展覧会での出品作はほとんどが個人コレクションで構成されていて、私も実際(アートの仕事をしている時に)お会いした方もいて、益々パワーアップしたコレクションをされていて感心しました。
一緒に行った11歳の娘もかなり興味をもってこの摩訶不思議な世界を存分に味わってました。
最近、図工の時間に、担任の先生から描き方や彩色の仕方をけなされたとか注意されたとかでへそ曲げてたようだけど、何だか思いっきり解放された様子。
小学校時代くらい「うまい」「へた」じゃなくて、好きな様に思いっきり描かせてくれればいいのに・・と、私は思うんですけど。
という訳で、天神に行った際には是非どうぞ。

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