2014年9月22日月曜日

「直観のジオラマ」展

先日紹介した「九州・沖縄アーティストファイル」の関連事業として、福岡市美術館で開催されている展覧会「直観のジオラマ」を観てきました。
6人の若手アーティスト(79年以降生まれ)による、写真、絵画、インスタレーション、映像作品が展示されています。

展示作品について、言葉や文字で直接的に言い表す事は非常に難しく、またあまり意味を持たない様に思うので是非観に行って欲しいです。
展覧会チラシにある主催者の言葉にフムフムと思うところがあって
『・・・(中略)・・・彼らは自己や日々の営みとじっくり向き合い、時の流れに耳を傾け、生きる土地をつぶさに見つめる事で、その時々の”直観”を丁寧に積み重ねて作品化しているようです。・・・(以下略)』

生まれた年代だけでひとくくりに決めつける訳ではないけど、いろんな場所で様々な立場のこの辺りの年代の人と接すると、何か共通点みたいなモヤモヤ感(好意的な)を感じます。
なんだろう・・・生き方、生活の仕方みたいなものがとても優しくて丁寧な感じがするのです。

うん、確かに作品にもそういうモヤモヤ感(くどいですが好意的な意味です)がある感じがします。

観覧料は無料です。
会期は9月28日まで。
開館時間やお休み等は福岡市美術館のHPで確認下さい。

2014年9月18日木曜日

九州・沖縄現代美術本できました!

雨ばっかりの短い夏も終わって、朝夕はすっかり秋の気配ですね。
この季節は朝焼けがとても綺麗で、空気もピン!と緊張感があって大好きです。
早朝の犬との散歩も気持ち良く歩けます。

ということで、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋・・・いろんな好奇心が刺激される季節ということで、今回は冊子のご紹介をひとつ。

「KOA 九州・沖縄アーティストファイル」
その名の通り、九州・沖縄で活躍する若手アーティスト58人の紹介と、ギャラリーや美術館などをコンパクトにまとめた冊子です。

冊子の『はじめに」に編集長の木下貴子さんが発行に当たっての趣旨と意義、その想いを書いていらっしゃいます。
以下部分抜粋させて頂きます。
『・・・・インターネットの普及により、個人でも簡単に情報を得られる時代になりました。ですが、膨大な情報の中から個人が取捨選択するという行為にともなう情報は、前述の様な個人の記憶に近いものの様に思えます。紙媒体は逆の可能性を持っています。それが思いの丈を記述した個人的なものであったとしても、歳月を経れば経るほど、当時の出来事や顔ぶれを、後に正確に伝える「記録」に成り得ると私は信じています。
・・・・(中略)・・・・
・・・やはり我々が最も大切にしたいものは”今”です。九州や沖縄のアートシーンの”今”を多くの人に感じてもらいたい・・・』

私自身、80年代後半から現代美術に関わらせてもらってたんだけど、90年代にかけてここ福岡では大掛かりなアートイベントや若手アーティストの活躍がリアルに日常の中に併存していました。
残念ながらアートの業界から離れて、この冊子の中で紹介されているアーティストの1/3くらいしか知らなかったけど、いや〜なかなか・・・ぐっとくる個性と力を持ったアーティストが誕生しているんですんね〜

多分、ほとんど手弁当状態でこの冊子は創られていると思うんですよね。
なんせ圧倒的に需要が少ないですからね〜
編集や発行に関わられた各人を拝見しても、当時一緒にお仕事をしたお仲間達がたくさん関わっておられます。
『若手』と呼ばれていたアーティストや美術関係者が、時を経て”今”の『若手』にバトンタッチしていくための、一つの大きな布石となるような冊子だと思います。

さて、この「KOA 九州・沖縄アーティストファイル」は、福岡市内、県外の協力書店、ミュージアム・ギャラリーショップにて販売されています。
メールでの購入も受け付けOKとの事です。
購入に関するお問い合わせは
  fukuokaarttips@gmail.com(担当;宮崎さん)
価格は¥1,300(税込)

Bio Bioにも見本がありますので、ご興味のある方は是非声をかけて下さい。

まだまだアートネタ盛りだくさんですが、次回また。